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Project Eden

【解説】

1.これまでの概略

2.第1章の解説

3.第2章の解説

4.第3章の解説

5.第4章の解説

6.第5章の解説

7.第6章の解説

1.これまでの概略

【オームによる宇宙創造】

神とは何でしょう。宗教や宗派の違いや国民性により、さまざまに定義されてきたのが神でしょう。
神は根源的な愛のエネルギーです。
すべてを生かし、育む愛のエネルギーそのものが神です。
「宇宙をつくりたい」という神の思いがあって、生まれたのが私たちの宇宙です。宇宙に存在するあらゆるものも、神の「存在させたい」という思いがあって生まれたのです。

私たちの宇宙をつくった神の名前が、今回「オーム」であることが明かされました。オームは巨大なエネルギー体ですが、宇宙意識と呼ぶこともできます。宇宙そのものがオームの肉体と考えられます。宇宙に存在するありとあらゆるものは、オームの愛のエネルギーで生かされています。

オーム神霊は、男性体と女性体が一体となって宇宙を創造しました。実は、男性体と女性体の合体による新たな生命の誕生は、宇宙における普遍的原理なのです。

まず、個性を持つエネルギー体が創造されました。各個性は、オームにより与えられ、同じものはなく、それぞれのエネルギー体に対するオームの願いが込められています。個性が持つエネルギー体を「意識体」と呼びます。

意識体創造のあと、ビックバンにより宇宙がつくられました。各意識体は自由意志により、銀河、恒星、惑星に宿りました。なかには人間の肉体に宿ることを選んだ者もいました。それぞれの意識体が、自らの個性を生かすのに最も適していると思う天体や肉体を選んだのです。

「人間は神に似せて創造された」と言われています。意識体だけでなく、肉体的にも人間は宇宙に似ています。私たちの銀河である天の川銀河は、宇宙の心臓にあたります。宇宙全体に、愛のエネルギーという血液を送り出すポンプの役割をしているのが、私たちの銀河系宇宙なのです。心臓はもちろん全身に血液を送り出すポンプです。宇宙を循環している血液は、愛のエネルギーです。

【太陽系の使命】

オームは、宇宙が進歩発展することを望んでいます。その思いを受けて、私たちの銀河意識は新たな計画を立てました。「あらゆるものを受け入れながら、新たな愛の形を全宇宙に発信しよう」と考えたのです。似たようなものが集まって仲良くするのは簡単です。しかし、それでは進歩がなくなってしまいます。

他の銀河では、異質なるものは排除して、自分たちの仲間だけで集まることにより、結果的に宇宙全体の停滞を生んでしまっているという現状があります。それを排除するために、混乱をきたす可能性も受け入れた上で新たな挑戦をするのが、私たちの銀河系の役割だということなのです。

さまざまに異なるものを受け入れ、それらをまとめ上げる中から新たな愛の形を発信する。それにより、宇宙の進化発展をめざそう、ということです。その計画を実行するために生まれたのが、私たちに太陽系なのです。太陽系に属する地球もその目的のために生まれました。私たちの太陽には、恒星意識としての太陽意識が入っています。太陽の男性意識体のことを「聖アントニウス」と呼びます。聖アントニウスのパートナーとしての女性意識体が「セレニティ」です。

すべての太陽系の惑星は太陽から生まれました。はるか昔に太陽から飛び出したのが、太陽系の各惑星なのです。各惑星が太陽の周りを回るようになり、惑星意識がそれぞれの惑星の核に入りました。各惑星には必ず男性体と女性体のペアが入っています。私たちの地球にも地球意識が入っています。地球意識の男性体を「テラ」、女性意識を「ガイア」と呼びます。

【地球の役割】

太古の昔、ベーエルダ、またはベータ星というマゼラン星雲の惑星から、エル・ランティという方に率いられて、最初の人類が地球に移住して来ました。その後、オリオン座やペガサス座方向の惑星からも大量移住が行われました。ほかにも、他惑星から移住を受け入れてきたのが私たちの地球です。アメリカ合衆国が「人種のるつぼ」と呼ばれていますが、地球こそ宇宙中の人種のるつぼなのです。

各天体には意識体が宿るように、人間の肉体にも意識体が宿っています。人間に宿る意識体を魂と呼ぶこともあります。魂こそが、本来の私たちなのです。肉体はこの三次元で生きるために、まとう服のような存在です。肉体生命を終えたら、服は脱ぎ捨てて、霊界に旅立ちます。霊界はもちろん地球霊界です。しばらくすると、また霊界から肉体をまとって生まれてきます。輪廻転生をくり返しているのが私たちです。

新たな挑戦をする太陽系で、愛を学ぶために、宇宙中からさまざまな魂が地球にやって来るのです。それらの魂を受け入れながら、新たな愛の形を宇宙全体に発信しようしているのが地球です。

今まで地球は小学校レベルの惑星でした。基本的なことを学ぶために今までの転生はありました。地球を司る神霊たちは、そろそろ中学校レベルの惑星にしたいと考えています。小学校から中学校になることをシフトアップと呼びます。

そのために、すべての人間は神の子であるということ、人間とは永遠の命を持つ魂で、輪廻転生しているということが大切なのです。

シフトアップは、宇宙がアクエリアスの時代、または水瓶座の時代という、霊的進化の追い風が吹く時代に、行われなければなりません。まず、一人ひとりが共通認識を持つことによりシフトアップが行われます。そのあとで、肉体自体も変化してくるのです。さらに地球自体も、アセンションという次元上昇を迎えることが可能となります。

地球意識から地球の管理を任されている霊人たちがいます。エル・ランティをはじめとする「九次元霊」と呼ばれる方たちです。巫女であるアマーリエに対し、それらの方がたから最初のメッセージが伝えられたのが1998年でした。その後、現在にいたるまで、さまざまなメッセージが多くの霊人たちから送られてきました。それらのほとんどはすでに書籍として出版されています。

地球のシフトアップのためにアマーリアを通じて降ろされるメッセージを、書籍やCD,インターネットを通じて世界中に発信するために、組織されたのがレムリア・ルネッサンスという団体です。誤解されることもありますが、宗教団体ではありません。

これまでの書籍は、人格霊からのメッセージのみでした。2007年になってから、人格霊を超えた、惑星意識から宇宙意識までのメッセージが伝えられるようになりました。本書では、これらのメッセージを収載しています。今まで、このような形でメッセージが伝えられたことはなかったはずです。各神霊たちのメッセージを、一人ひとりが自分に対するものとして受け止めていただきたいと思います。

2.第1章の解説

第1章は、宇宙神霊であるオームからのメッセージです。
宇宙意識について、恒星意識や惑星意識と比較しながら、アマーリエは次のように述べています。(『』はアマーリエのコメントです)

『恒星意識から惑星意識というように、下に行けば行くほど、直線的な集中力が強くなります。地球意識には、重力と同じ方向の、ストイックな直線的な意志があります。その、内側に向かって集中する意志が、惑星意識にはあるのです。

それに対し、上に行けば行くほど、たとえば恒星意識であれば、「光りたい」というような意志がどんどんなくなってくるのです。ただ、一切の無限の可能性を抱きしめている感じになります。

恒星意識は、外に向けて「一切を育みたい」という思いのエネルギーの流れを出していらっしゃいます。それが、宇宙意識は、ご自分で「羊水、生命を育む水」っておっしゃっています。ほんとうに、形があってないような、でも一切を知って、大海のような愛を育む栄養をいっぱい持ちながら、そこでチャプチャプと私たちは浮きながら、育てていただいたんだっていう、そんな感覚を持つようなエネルギーです。』

【ワンネスということ】
オームからのメッセージで【ワンネス】という概念や、「あなた方はわたくしであり、わたくしはあなた方である」という認識についても言及されています。

『海の水は一滴でも塩水で、海の水じゃないですか。そこになみなみとある海を指しても海で、一滴取っても海の水だから、それにおいては変わらない。でも、みなが集まったときに海というものを形成する。その中のひとすくい、一滴であったとしても、あの海の水が湛えてる可能性と同じものがそこに入っている。

海の中からいろいろな生命が育まれてきて、何もない水ではなくて、一滴であったとしても、同じ属性はちゃんとそこに湛えている。私たちはそういうものですよ、ということ。

私たちは今、一人ひとりに分かれて一滴一滴のように見えるけれども、皆の意識が愛という思いでつながったときには、大海という海のうねり、圧倒的な愛の思いの中で、愛の流れとして偏在しているということなのです。

皆さんはオームの一部であって、オームはあなた方の成長をもって、オーム自体も成長進化発展しているっていう相互関係があるのです。

だから今まで、ずっと見守られていたんですよ。でも気づけなかったのは私たちのほうだから、向こうは親のように無償の愛を与えてくださりながら、見守ってきてくださったのだと思うのです。

「気づいたならば、わたくしの存在を呼びなさい」と。そして、気づくとまた協力していただけるし、援助も受けやすくなるし、それによって自分たち自体が進化していくこともできるのです。

一人ひとりみんな問題は違う。でも、それを外に向けるのではなくて、心の中にあるものを通して、オームとつながっていく、それが、「宇宙即我」なのだと思うのです。』

【黄金のチップ】
オームは【アセンション】についても言われています。
今まで、アクエリアスの時代に、一人ひとりの認識が変わることによりシフトアップが可能になるとされていました。オームはアセンションについて、「地球意識が次の次元行きたいと、創造したいと、次のステージに行きたいと思う思いと、そこに住まう者たちの認識力が、そしてその時期が、すべてが合ったときに、その惑星は次のステージの使命を与えられるのである」と明かしています。地球神霊の次のステージに行きたいという思いも、必要だということです。

オームからのメッセージのあとで、「黄金のチップや地図という言葉で表現されるものは何か」という質問がありました。それに対する答えも含めて、オームからのメッセージを、次のようにまとめています。

『皆さま方はオームだし、オームは皆さま方という肉体を持ってこうやって現れて、ご自分を一生懸命表現していらっしゃる。皆さま方が成長していくことがオームの喜びであり、そして、宇宙が進化してりくことでもあるのです。だから、地球の中の教えでは、「神の子」という言い方をされてきたのです。

「神そのものであるあなた方は」という言い方をされましたでしょ。だから、海の水だと思ってください。海は海だけども、その一滴であってもその属性と可能性においては海の水で、変わらないのです。一滴であっても、大海すべてであっても海の水なのです。一滴になったから、薄まって何か違うものになったということはないでしょ。

私たちは一滴一滴かもしれないけれど、宇宙の神の身体、宇宙の神のエネルギーそのものと同じであるということなのです。だから、あなた方は「神の子」と言われているけれど、神そのものであるのです。そして、オームは「わたくしはあなた方であり、あなた方はこのオームそのものなんだよ」と、言われているのです。

「だったら、わたくしがやってきた創造原理というものを、あなた方も使いこなせるはずであろう」と、「その力を忘れていただけであろう」と、「自分の創造性、自分の可能性を開くそのチップを、かって渡してあっただろう」とおっしゃっているのです。

「金庫に大事にしまってあるそれを、金庫の鍵を開けるために、九次元霊は正法いう教えを、霊言集とかを通して、地上に降ろしてくださったんだよ」と、「それは、神の子としての金庫を開ける鍵なんだよ」と、「だから、法を学んでも、それを使わなくては、少しもその金庫は開かないよ。法を法としてだけ奉って、読んだだけで、理解してもだめだよ」よ、「その教えをもって、金庫を開けなさい。開けたら黄金のチップを出しなさい。それは次の次元にあなた方が羽ばたくための地図になるだろうし、その可能性を開いていくのです。ということなのです。

「チップ」という言い方もされてます。コンピュータ関係に詳しい方はご存じでしょう。その黄金チップ。それがみんなの中に入ってて、それを使い始めたときに神と同じ力を持っていくということなのです。

「それを使って、慣性の法則で暗闇に突入しようとしている地球の未来を、軌道修正せよ」と、「そのためにあなた方は自覚しなくてはいけない」と、「そのための今回の救世の法なのです」と、そこに戻ってくるのです。それがオームからのメッセージの主旨でしょう。』

メッセージの終盤、「しかし、このまま行くと負の方向に行く。それを阻止するために、時をずらしてまでその可能性を地球の未来のために、今ひとたびの呼びかけが行われたのであると、認識している」について、少し説明します。

今回の地球シフトアップ計画は、頓挫しかかっていました。地球を任された九次元霊たちの、当初の計画通りには進まなかったのです。万が一の場合のために用意されていたのが。アマーリエを中心とする計画だったのです。それを発動し、軌道修正するために、九次元霊たちが、惑星意識やそれ以上の神霊たちに時の猶予を願い出て、地上の人間たちに呼びかけが行われたということなのです。すでにレムリア・ルネッサンスから出版された書籍を参照していただければ、より深い理解が可能となります。

3.第2章の解説

第2章では、太陽意識である聖アントニウスから、太陽系の使命、その中での地球の役割までを、銀河意識の視点も含めて語っていただきました。

【究極の二元論】
銀河系の使命の中で、最も難しい役割を引き受けたという点で、地球は「銀河系のプリンス」と呼ばれます。どうしてそのように呼ばれているのでしょう。

『新たな愛の価値観を示すには、常にほかの惑星がやらないような挑戦をし、行動実績として発信するということ。それが銀河系の使命であり、銀河系の中の太陽系の使命なのです。それを「いちばん難しいけど担いましょう」と言ったがゆえに、「プリンス」よ呼ばれたということなのです。』

「究極の二元論」を学ぶ惑星が地球だといわれています。
「究極の二元論」には、まず、陰陽の二元論があります。地球には大きな月があり、月には、聖アントニウスのパートナーであるセレニティのエネルギーの一部が宿っています。地球が陰陽の中からエネルギーを生む出す場所として、期待されていることがわかります。

もうひとつの「究極の二元論」の意味は、光に対する暗黒面という意味があります。本文では、「神の子たちのエゴの集積が暗黒面」とされ、「これほどに神によりつくられた神の子たちのエゴというものが集積し、暗黒面を強くつくり出してしまったところはない」と、地球のことを述べられています。

さらに本文では次のように言われています。
「暗黒面」はあなた方のエネルギーの一部である、一種エゴとも、野獣性というけれども、そのエネルギーを使って、人類もすべて進化してきた。それが究極になったとき、そのエネルギーを切り捨て、忌み嫌うのではなく、自分の中に取り入れ、自分たちのエネルギーとして吸い上げ、飛躍するチャンスとしていくこと。その中にこそ、真に究極の愛の、無限に進化する道があるのだということを、あなた方がこのシフトアップしたあと、地球から全宇宙に向かって発信していくのである。

地球がシフトアップする姿を見せることにより、全宇宙が進化発展することにもつながるということを言われています。それが心臓に位置する銀河系の惑星の意味でもあるということなのです。

『銀河っていっても、私たちの銀河系だけではありません。マゼラン星雲とかも含めて、大宇宙全体の進化につながるのです。オームが「あなた方が今回ステップアップすることが、ひいては全部共鳴して大宇宙の、このオーム全体の進化に反映するんですよ」って言われていたのも、こういうことだったのです。
その挑戦と進化。それが、神の愛のエネルギーである血液を発信する場所にいる者が担う使命だということなのです。』

4.第3章の解説

本書に収載されたメッセージの中で、最初に降ろされたのが、第3章のセレニティからのメッセージです。セレニティは太陽意識、聖アントニウスの魂のパートナーです。

【「女性の法」の意味】
「究極の二元論」のひとつは「陰陽の二元論」です。男性性の陽に対し、女性性は陰です。「人間いかに生きるべきか」について、哲学的、宗教的、道徳的に、古来いろいろ言われてきました。しかし、そのほとんどは男性の視点から見たものでした。女性がいかに生きるべきかについて、語られなかったわけではありません。ただ、男性性とは根本的に異なる女性性という視点に立って、明かされたことはなかったでしょう。

地球の衛星は月です。月は衛星としては、太陽系の中でも大きなものです。地球に月があるということも、陰陽という視点から意義深いものがあります。月は女性性の象徴でもあります。実際、月にはセレニティのエネルギー体の一部が宿っています。地球ができたときから、セレニティが「女性の法」を降ろすという約束だったと言われています。

今回のアクエリアスの時代に、地球は次のステップに上ろうとしています。その時に、「女性の法」を降ろすことになっていたということなのです。地球始まって以来、初めてセレニティから伝えられた「女性の法」です。女性性というものが持つ根本的性質が説かれています。

【女性性の本質】
それまでアマーリエは、人格霊以外から、まとまったメッセージを受けたことはありませんでした。当日、ほとんど女性ばかりが集まっている中で、本メッセージは収録されました。エネルギーを消耗したアマーリエは、収録後に倒れてしまいました。そのように無理をさせてでも、「女性の法」を地上に降ろさなくてはならないというのは、「九次元をはじめとする、地球を守ってこられた、霊人たちに対する、わたくしのお約束事であったからなのです」と述べられています。

いったんは、そのチャンスが消えかけたかに見えた今回の計画でした。
「でも、大きな大きなターニングポイントは、神のほうへ向かったのです。ひとたび神の方角に向いていた道が途絶えました。しかし、今ひとたび、人類がめざす方角はまた神のほうへ、神の子として生きる道を選択するほうへ、あなた方は歩み出したということ、その可能性を開いたということなのです。それは、地球の未来を明るく切り開くものとなりました」というように、人類が再び神のほうへ向かったことにより、女性の法を降ろすことができるようになったのです。

本メッセージの中心テーマは、「女性の性の本質」です。
女性がどうあるべきかについて、今まで明かされたことはありませんでした。歴史の流れの中で、さまざまに言われたことはありました。しかし、それらは、男性より劣った存在として冷遇されるか、極端に甘やかされるか、どちらか一方に偏っていました。その中で女性たちは、男性と競ったり、有頂天になったりと、揺れ動いてきたのではないでしょうか。それらは、「女性性」の本質に対する無知に起因しています。

男性の陽のエネルギーを受け入れ、それを自らの内で変換させるエネルギーを持つのが女性性だということです。男性と競うのではなく、まず受容性を持って受け入れることの重要性が強調されています。さらに、女性性の愛のエネルギーの中で変容させることにより、新たな創造が行われるのです。女性性のエネルギーにより、地球を救い、新たな時代を切り開きなさいと、力強く、言われています。
「女性の法」を「金星の法」と呼ぶのは、ヴィーナスが優美さを象徴しているからだと言われています。最後に女性たちに、「美の表現者たれ」という提言をされています。

5.第4章の解説

第4章は、大天使ミカエルからのメッセージです。

【光と闇の二元論】
ベーエルダから最初の人類が地球にやって来た時、大天使ミカエルをはじめとする七大天使もやって来ました。この移住前に、大規模な宇宙戦争があったことが、今回初めて大天使ミカエルから明かされました。異星人からのメッセージで、「オリオン大戦」と呼ばれている戦争です。その戦争の発端となったのが、ルシという者でした。ルシを連れて、ベーエルダから地球に来た経緯が明かされています。

今まで隠されていた内容を、どうしてここで明かす気になったかというと、第2章に収載しましたが、聖アントニウスから「究極の二元論」という言葉が出たからでした。この場合の「究極の二元論」は、光と闇の二元論という意味です。

聖アントニウスが、「暗黒面を強くつくり出してしまったところはない」と明かされたことに対し、どうして地球にそれほどの暗黒面ができてしまったのかということを説明しています。

収録直後のコメントです。
『ミカエル様ご自身の口からこの話をされるのは、たぶん初めてだと思います。さんざん迷った末、ミカエル様ご自身が話すのがいちばん適任であろうということだったのでしょう。ミカエル様が、エル・ランティ様しかないと思うんですけど。

見てて、ミカエル様がすごく沈痛なんです。傷口というか、いちばん自分ひとりでしょってきたところを話すというので、おつらいのだと思うのですが、でも、それをあえて、今人類に話をしなければ、自分の責任として、やはり償えないだろうと、そう思われたという気がします。

その上で、「あえて非難されても、その責めを受けて立とう」と、ミカエル様はそういう方です。言わないほうが、よかったでしょうが、でも、これがわかると、またすごく見えてくる角度が違いません?「そうだったんだ」っていうことが、すごくありますよね。

そうじゃなきゃ変ですよ。「暁の子ルシフェル」っていったって、大天使クラスでそれだけ力のある者が、こんなサタンのようなことを起こすわけないでしょう。どうして、ミカエル様が悲壮なかっこうで、脇にいつもいるのか。それは、彼がルシを連れてきた責任で、彼を暴れさせないように封印してたんですね。そして、ルシ自体にもその修行の場を与えてくださっていた、と同時にチャンスを与え続けた・・・。

以前、「彼を地獄の底に封印したのは、そして天上界に帰って来ることを許さなかったのはミカエルだった」とマヌ様がおっしゃってました。「でも、それによって、ルシはまた修行するチャンスを与えられたんだよ」って言って、どういうことか、ちょっと私そのときわからなかったんです。でも、そのお目付け役を引き受けてくれたことによって、ルシのエネルギーを封印する剣を授かっているということ、そのミカエル様がいてくれるいかげで、ルシは完全消滅させるのではなくて、まだまだ再生の道を神により許されていたっていう、そういうことですよね。ああ、そういうことだったんだと思いました。

それから、びっくりしたんですけれども、エル・ランティが、トップクラスなのに、どうしていつまでも九次元から上がらないのかと思っていたけれど、ルシを引き受けてさまよっているって言ったらおかしいけど、こういうところにいるから、その責任上離れられないということがあるということですよね。ご自分のそういうことよりも、何よりも、ルシを愛している、このルシを監督するのは私しかいないと、そうしなかったら周りにも迷惑をかけると、そんなすごい使命を帯びていたんだなって、思いました。
エル・ランティは愛の深い方だなと思いますね。』

6.第5章の解説

第5章は地球意識の男性体であるテラからのメッセージです。テラからのメッセージを受ける前の状況を次のように説明していました。

『今、地球の青い上空から、地上を見ています。とても美しく青い地球です。多くの人びとの生命波動が、宇宙空間に向かって放たれている。「生きている星」というバイブレーションを感じます。もし他の天体から地球に来た方が見たら、「地球にはこんなにもさまざまな国々があり、民族があり、国家があるんだな」、「すごくにぎやかな星だな」って思うと思います。他の星も見せていただいたりしていますたが、「ああ、これが三次元的な生命力の開花している星なんだな」っていう躍動感みたいなものが、地球からは感じられます。

そして、いざなわれるように今、地球の内部のほうに向かって急降下しています。この空間は地上ではないです。地球の身体の中にある、地球意識の霊体です。やはりらせんのように、渦を巻いたようなところで、今、地球の内部意識の中に入っています。

人格霊ではないとはこういうことですね。地球の球体の中に、光の玉のようにみっちりと、霊体が入っています。これが地球の魂でしょうか。霊体の色が、やはりブルーと白の色を持っています。不思議です。今、らせん状に、導かれるように、地球の核のところに降りて行っています。

核の内部に入りました。なんとも言えない、やさしい、懐かしい、万物を愛してやまない、「いとしい」という思いに溢れた意識に包まれています。私はどなたと話せばいいのでしょうか。この、今、私を包んでいるこの球体の意識、それが意思を持っているんだって感じます。この内部の核のところ、そこにひとつの強い意思が働いています。たぶん、これが重力の力なのでしょう。重力というのは地球意識の意思そのものなのですね。そう感じます。

地球の霊体の中を、今見ています。今、見守られているのはわかるのです。でも、何も語られないということは、私に今、地球の霊体の中を見せてくださっているのだと思います。』

【一切の命を育む思い】
収録後のコメントです。

『地球の内部に入っていくところも、竜巻の上から入っていく感じなのです。渦を巻いている上のほうから、下に降りていくんです。
すると、地球の内部に核があって、そこはもう無条件の圧倒的な、愛という言葉で言い表せないような、一切の命を育む思いがあるのです。

それは、人類だからといってえこひいきしないのです。動物も植物も、鉱物も、すべてをいとおしく、いとおしく育むという、抱きしめられているような思いです。「これが地球意識なんだ」っていう感じです。

そして、かなり強いご意思っていうか、信念というものを持っていらっしゃる。ご自分が傷ついても、「そんなことはどうでもいい」と、「どんな環境を与えても、自分たちがエゴな思いがあったら、あなた方が苦しいだろう」と、「あなた方が傷ついて、毎回苦しんで、のたうち回って、死んでいくのであろう。天変地異においても、戦争においてもね、すべてあなた方がそこをわからなかったら、どれだけわたくしが生かしておいてあげたいと思ったって、生かしてあげることはできないんだよ」っていう、「それを見せないでくれ何度も」と「それがいちばんつらいんだ」ということですね。

「ほんとうは、地球意識自体がガン細胞に冒されたようになって、苦しんでらっしゃる」ってことをミカエル様からも伺っています。でも、そんなことをひと言もおっしゃらないで、私たちのことばかりを心配していらっしゃる。

「永遠の魂の中で、どれだけ自分を傷つければ気が済むんだ」と、「もういいかげんに傷つくのをやめて、自分自身たちでもう目覚めなさい」と、「そういう幸せな姿を見たいのが親であるよ」と、そういう抱きしめ方をしながらいてくださる。やはり、テラ様というのは地球のお父さんですね。ガイア様はお母さんですね。わたしたちは、神の子たちであると同時に、地球という惑星の家族の中で、子どもたちなんだと思います。

私も子どもがいるからわかりますが、どれだけできが悪くても、いたずらっ子でも、親の言うことを聞かなくても、逆に、そうであればあるほどかわいいものです。そういう思いの中で、私たちを抱きしめてくださっていると、心配してくださっていると、感じるのです。

ご自分が、今こんなに傷ついて、大変なときなのにーー。私、「地球意識のほうが苦しいじゃないかしら」って、何度か思いながら、意識を向けたんですけど、自分のことはおっしゃらなかったです。

「わたくしが苦しいのなんか、全然かまわない」って言うのです。実際は、傷つけられて、ほんとうにボロボロです。でも、じっと痛みの中で我慢して、時を待ってくださってて、それでも、その時の猶予の中で、気づいてほしいというーー。「ほんとうにお節介なことかもしれないけど、気づいてほしいんだよ」という、何か田舎のお父さんが手紙を書いて、切々と語ってくれているような、肌感覚で愛が伝わるんです。

オームと比べても、やはりちょっと入り方が違うなという感じですよ。すごく垂直な、というか、求心力のある意思というのを、今回地球意識では感じました。

そん反面、ガイア様の意識は脇で微笑まれておられるという感じです。すごく流動性があって、命を生かそうという思いです。やはり宇宙というのはすべてのものが、男性性と女性性というもののエネルギーの協力のもとに成り立っているんだなと、感じさせられました。私たちは、その惑星意識の中の子どもたちであり、大宇宙の神の子であるという、そういう構造があるのだと、感じました。

【テラとガイアの姿】
テラ様のほうは、とてもダイナミックなのです。見ていると、空間を固定し、位置づけるというのは、強靭な意思がいるのです。重力をつくって、地球に核をつくる。それは「ここに星ありき」という、ものすごい強靭な、男性の強い陽の意識です。それが、空間の中にひとつのものを固定させていく力になっています。

男性的なパワーで形をつくり、環境をつくったあと、そこに命を吹き込んでいくのが女性性です。「母なる大地」っていう、その「母なる大地」にしていくのは、そこに命の種を宿し、育てていくという愛の思い、それが女性性なのです。それに、水がものすごく関係しているという感覚なのです。

地球の核の中に、思いとして生命のもとになる、フリーズドライしたような原型があるのです。そこに水という命が染み渡っていくと、それが息を吹き返したように形になるのです。

地球の中で、このような環境、命を、つくろうと、「つくらしめん」という思い、それがあって、そこに水という命の、生命の泉が流れていったら、それが地上に命として、生命体として動き出すという、それが全部地球の中に入っていたということなのです。』

テラの姿について尋ねられ、聖アントニウスの場合と比較しながら、次のように答えています。

『太陽意識の場合は、太陽があって、熱くないんだけど、ものすごくまぶしい身体があって、そこに黄金の翼とプラチナの羽を着けた美しい方が出られて、その方、聖アントニウスがお姿を見せていただいて、そこでお話をしたんです。

地球意識の場合は、ご本人の姿は全然見えませんでした。外側からこういうふうに抱きしめられているような、内側から出てくるような、私を包み込む感じです。外からも内からも、「一体なんだよ、私たちは」っていう、そこの意識からの語りかけなので、私がいてあちらがいるという感覚ではないのです。』

【地球環境について】
テラからのメッセージで、地球環境について述べていますが、以下はその補足です。

『地球自体の意識では、海面の高さが上がろうと下がろうと、それは自然の摂理で関係ないんです。CO2で汚れても、困るのは人類でしょ。過去の地球では、CO2よりもっと危険な、亜硫酸ガスの濃度が高いときがありました。困るのは地球じゃないんです。「地球を守れ」って、「地球の問題にすり替えてるでしょ。

地球もつらいけど、「それ以上に困るのはあなた方だろう」って、「あなた方がいちばん苦しいだろう」って、「そこに気づいておくれ」ということ。

原因結果の法則から起こっていることだということ。そこのところがわからなければ、問題をすり替えても、根本的な解決にはならないんだよということです。

大自然を守るとか、それを大事なことだけど、大自然の心を学ぶということが大事なのです。大自然の心というのは神の御心なのです。愛の御心なのです。大宇宙の愛の思いが、そのまま大自然の中に流れているのです。そこの御心を学ぶということが大事で、「表面的に環境保護をしてもだめだよ」ということを言っているのです。

「人類は、みなもう家族なんだよ」と、「地球という運命共同体なんだよ」ということを、おっしゃってました。』

テラからのメッセージの最初に、「あなた方の仲間が、過去幾度かわたくしのもとを訪ねたことがある」と言われています。どのような人びとが訪れたのかという質問がありました。それに対する答えです。

『ムーの方たちは、地球意識とずいぶんお話になったみたいです。大自然のアミニズムですね。地球意識とも話せる方たちが多かったみたいです。あと、インカとかのネイティブ・アメリカンの人たち、あと、エジプトの方、ヒマラヤの方たちも、地球意識とお話をしていました。

地球意識は、田舎のお父様です。子どもから手紙が来たらうれしいでしょ。電話がかかってきたらうれしいでしょう。大喜びで取って、電話すると思います。

自然の中に深く入っていけば、地球意識とのコンタクトはできるみたいです。表面的なエコロジストはだめだってことです。地球の精霊と、大自然の精霊と、話をしていくようなことですよね。自分自らもスピリットであると、そういうふうに自覚して、自然の中と会話をすればいいんだけど、人間は人間だと、死んだらこれっきりだっていう思いでエコロジストになっていったって、手前勝手なエゴイスティックな環境論を言うしかないでしょ。「そんなものは意味がない」って、おっしゃっています。』

7.第6章の解説

第6章は、地球意識の女性体である、ガイア様からのメッセージです。収録前の様子です。

『今日は宇宙空間に出るのではなく、私自身の中に入っていくという感じです。自分の身体の中にある血液、水、その中にガイア様と通じる道があります。皆さま方も深く深くご自分たちの命の源へ、降りてみてください。その命の源は、地球のガイア意識とつながり、そして、私たちの命を大宇宙の命の源へとつないでいてくれています。
ガイア様は、地球の中にあらわれる女性意識、母なるお方です。』

ガイア様からのメッセージを伝えた直後のコメントです。

『「神の愛は、太陽のようなものだ」と、伺ってましたが、その太陽というのは、陽性の光です。それはわかっていたつもりでした。でも、こんなにも内側から愛されて、抱きしめられていたんだっていう、そのエネルギーに、私は気づけなかったです。それを、気づかせてくださったと思うのです。

ルシファーのことも、誰よりも愛していらっしゃって、彼に行き場をつくってくださって、「最後までルシファーとともに生きる」と、おっしゃっている。そんな深い愛を持った地球という惑星に、私たちは生かしていただいているんだと、ほんとうに幸せだなと、誇りを持つことができました。

この地球という惑星に、悪い科学物質を入れちゃだめです。水っていうのは、ひとつの波動を固定化する、ビジョンを固定化していくのです。そうやって、ビジョンというのは固定化して、命というのを送り込むそうです。水の協力がなければ、いかなる生命体も形を持てなかったというのは、そういうことなんだそうです。

男性の、その陽の力っていうものとまた違う、戦う気力をルシファーにもなくさせるんじゃないかと思うような、そんな深いやさしい、ほんとうに「地球のお母様」っていう、そういうエネルギーと協力して、すべての宇宙は成り立っているのです。

力でいく者は力で滅びるのです。「力じゃないのよ」っていうこと。力で戦おうとする者をも愛で包んで、力の理論をくじいてしまうような、これがガイア様です。

目に見えない神ではなくて、私たち、自分の身体だったら触れるじゃないですか、「この身体を抱きしめながら、神の愛とか、神の命、エネルギーというものを感じ取ることができるでしょう」っておっしゃってる。

ほんとうに、ぱーっと身体が透明になって、身体の中の体液、細胞の隅々まで水分が入っているでしょ。それの中をがーってそこが光って、「ガイアです」って、中から上がってくる感じ、そんな感じが、ガイア様の今回の現われ方でした。』

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